ヤマホトトギスの話

昔々、食料が乏しかった頃、父親が子供を連れて山へ食料を探しに行った。
父親が「ノチコビ」っていう山芋を見つけて、夢中になって掘った。
やっと掘り出した喜びもつかの間、
掘り出した土に、哀れ子供が埋まってしまっていた。
慌てて父親が土を掘り返すと、「手」がひとつだけ出てきた。
父親は悲しみのあまり、鳥になって山へ飛んでいった。
そして、今でも
「ノチコビ、コヒトリ、テヒトツ、オシケリ」と、泣いているんだそうな。
子供の頃、母から聞いた話です。
昔の人は、自然に対して畏敬と尊敬の念を持って、
とても身近に接してきてたんですね。
う〜ん、山に行きたくなっちゃったなぁ(^_^)
他にも、ウグイスの「ホーホケキョ」を「法、法華経」と聞いたり、
ホトトギスの声を「東京特許許可局」とか、「テッペンタケタカ」って聞いたり。
そう思って聞くと、結構楽しい。
コオロギは、
「カタトテ、スソトテ、サムサガクルカラ」って鳴いている。
昔の人は日常着が着物。夏も冬も同じ着物を着てる。
暑い頃は「肩あげ」や、「すそ上げ」をして涼しい格好をしているけど、
「そろそろ寒くなるから、肩上げや裾上げを取って寒さに備えなさいよ」って
言っているんだって。
地方によって、聞こえ方は様々。
すっごいイマジネーション。
昔の人の「耳」って、スゴイ!!