ソラマメ

ソラマメと炭と藁(ワラ)が一緒に旅をした。
(何でやねん?)
3人仲良く楽しい旅を続けていた。
どんどん歩いていくと、川にさしかかった。
ワラが言った。
「ボクが橋になってあげるから、君たちボクの上を渡りなよ」
ワラさんやさしー。ありがとー。
ワラがパタンと向こう岸まで倒れて、「橋」になった。
その上を、そろ〜りそろ〜り炭が渡る。
でも、何故か「炭」には「残り火」がくっついてた。
火が「ワラ」に燃え移り、ワラも炭も燃え出した。
それを見ていた「ソラマメ」は大笑い。(なんてヤツだ)
大笑いしすぎて、あごがはずれてしまった。
「アワワワ・・・」
(友達の不幸を笑うから、罰があたったんだよ!)
そこへ、仕立て屋さんが通りかかった。
「かわいそうに・・」
親切に、はずれたあごを縫ってくれた。
でも、仕立て屋さんは「黒い糸」しか持っていなかったので、
縫い目が黒い筋になった。
だから、ソラマメには黒い筋が今でも残っているのです。