がばいばあちゃん

映画にもなったよね。
洋七少年は8歳でたった一人、佐賀のばあちゃんに預けられる。
ばあちゃん曰く、
「うちは昨日今日貧乏になったんやない。
先祖代々貧乏やから心配すな。うちは明るい貧乏や(^0^)v」

食べるものにも不自由しているのに、ばあちゃんはマコトに明るい。
「ばあちゃん、今日はごはんだけでおかず無いね」
と言ったら、
「明日はごはんも無いよ。ワハハハ」
と、笑い飛ばす。
笑うしかないんだろー。くよくよしたって無いもんは無い。
あっけらかんと受け入れるばぁちゃんってスゴイ!
そんな貧乏な洋七少年、運動会の話。
かあちゃんは広島だし、ばあちゃんは孫に恥をかかせては悪いと、来ない。
誰も応援に来ないだけでも寂しいのに、お弁当も漬物とショウガだけ。
お昼になって、学友が家族と楽しいお弁当を広げているのを背中に見ながら、
教室に戻り、ポツンと一人貧しいお弁当を開ける。
涙がこぼれそうになったその時、
ドアが開いて担任が入ってきた。
「そこに居たのか。先生腹が痛くてなぁ。
お前の弁当は漬物とショウガが入っとるって?
悪いが先生のと交換してくれや」

交換したお弁当には、卵焼きやらエビフライやら、
食べたことも無いご馳走がいっぱい入っている。
夢中で美味しいお弁当を食べた。
おかげで涙も乾き、楽しく運動会を終える事ができた。
翌年の運動会も、担任の先生は腹痛をおこした。
その翌年、担任がかわっても、やっぱり運動会には腹痛になった。
それは、なんと六年生になるまで続いた。
さすがに洋七少年もオカシイと思って、ばあちゃんに聞いた。
「それは先生のやさしさや。
お前やばあちゃんが気を遣わないよう、
わざとハライタになってくれたんや」

本当の優しさって、こういうものなんだなぁ〜。
ばあちゃんのお陰で、ほのぼのしました。