名月や〜

名月といえば、旧暦8月15日、中秋の月のこと。
今年は9月25日ですが、満月は27日なのですね。
お月見の習慣は、中国から伝わったとされますが
中国では「月餅(げっぺい)」、
日本では春も秋も、
花より(月より)団子、団子、団子♪団子三兄弟♪
の「月見団子」がおなじみです。
「月々に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」
この歌は、もともと中秋の名月(陰暦の八月十五日)に
宮中で女官たちによって唄われたもので、作者は不詳。
昔は、この頃に収穫を迎える里芋を供えていたことから
秋の名月を「芋名月」ともいうそうです。
大地の恵み、土の香りを感じさせる里芋は
親芋、小芋、孫芋がどんどんできる子孫繁栄の象徴。
月見団子は、ころころと太った里芋を供えていた名残だとか。
昔は芋に箸で穴を開け、その穴から月を覗いて
「月々に〜・・・」と上記の歌を詠むしきたりがあったそうです。
(お行儀が悪い!と、オカーチャンに叱られそうですが)
ちなみに、月見団子の個数は、平年は12個、
閏(うるう)月のある年は13個お供えするのが一般的だそうです。