スノードロップ

スノードロップ

(ドロップ)は耳飾の事で、
“雪の耳飾”
なんてキレイな名前なんでしょ。
「新年の前にスノードロップを見た者は幸福になる」
(もう年明けちゃったけど)
スノードロップには
さまざまな言い伝えがあるそうです。
「アダムとイブがエデンの園から追放された時、
雪が降りしきっていた。
永遠に続くかと思われる冬に絶望して
泣きじゃくるイブを慰めるため、
天使がひとひらの雪に息を吹きかけた。
それは地に落ちて春の兆しのスノードロップとなり、
そして≪希望≫が生まれた」。

スノードロップ花言葉は「希望、慰め」です。
またドイツの言い伝えでは、
雪にははじめ色がなく、
花たちのもとを訪れて、色を分けてくれるように頼んだ。
しかしどの花もそれを拒み、
ただスノードロップだけが自分の花の色を分け与えた。
雪はそれに感謝し、
スノードロップ春一番の花を咲かせる栄光を約束した。

また、ロシアでは、
主人公の少女は継母に言い付けられ、
咲いているはずもない大晦日
スノードロップの花を摘んでくるように言い付けられる。
森の中で出会った12の月の精に助けられ
少女は幸運をつかむ。

ヨーロッパでは、薄幸の少女をよく継母がイジメますな。
学名のガランサス(Galanthus)は、
ギリシア語のgala(乳)とanthos(花)の合成語で、
乳の花を意味しています。
英語のGalaxy(銀河系、天の川)の語源も、
学名と同じギリシア語のgala(乳)で、
ギリシャ神話の最高神ゼウスの妻ヘラが、
夫が人間の女に産ませたヘラクレスに授乳した時に、
ほとばしった乳から天の川が生まれたことに由来し、
ラクシアス(ギリシャ語で、ミルクの道)が転訛してGalaxyになり、
また、Milky Wayとも呼ばれます。
花の名前って、結構奥が深くて面白い(^^)