葬儀の3ヶ月程後

横浜工場の慰安旅行先が、偶然にも沖縄だった。
(偶然ではなかったのかもしれない・・)
「S社長が亡くなった場所で、お線香をあげよう」
プレジデントは、慰安旅行先の沖縄本島から又飛行機に乗り、
船を乗り継いで、小さな離島へ向かった。
島の海岸でお線香をあげ、お経を唱えて冥福を祈られた。
「S社長、お迎えに来ましたよ。一緒に帰りましょう」
海岸の一握の砂を持ち帰り、遺族にお届けされました。