晩夏

13日はお盆の迎え火
でかけようと靴を履こうとしたら、
夏中、雨らしい雨が降らなかったのに、
いきなり夕立が20分ほど降り、
雨上がりに虹がでた。
「いいお湿りで」
とお参りの人達に挨拶しながら父を迎えに行った。
「明日にはツクツクホーシが鳴くよ」
予言通り、14日にはツクツクホーシが鳴く。
この鳴き声を聞くと、
「あぁ、もう夏も終わりなんだな〜」
としみじみ思う。
ヒグラシも鳴いて、なんだか物悲しい気分。
16日の送り火の時にも、さっと通り雨があった。
お盆休み明けに大阪に戻ると
あんなにうるさかったクマゼミの大合唱が
ピタっとやんでいた。
(大阪のクマゼミが日本で一番うるさいらしい。)
あちらこちらに命尽きたセミが、
土に還るのを待っている。
まだ青い稲穂の上を、トンボが舞っている。
イモ洗い状態だった海も、
「今は〜もう、誰も居ない海〜♪」
四季の中で、季節が過ぎ去るのが寂しいと思うのは
夏だけかもしれない。