朝の蜘蛛は縁起がいい

日曜日
朝ごはんの食器を洗おうとキッチンに行くと、
流し台に、大きなハエトリ蜘蛛が居た。
田舎育ちなので、特に驚きはしないが、
そこに居てもらっては邪魔である、
「そこ、どいてくんない?」
彼もそこに居たい訳ではないようで、
シャカシャカ動き回るのだけど、
ツルツルのステンレスの流し台を登れないらしく、
グルグル逃げ回るだけでラチがあかない。
「う〜む(="=)]」
蜘蛛を見て、特に驚いたり怖がったりはしないけど、
こういう輩が好きな訳では決してないので、
触りたくは無い。
出来れば自発的に出て行ってもらいたい。
仕方が無いので食器洗いは後回しにして、
流し台に、上に登れるようふきんをたらして
外へでかけた。
お出かけから戻ると、流し台からは脱出してたけど、
食器洗いスポンジの下でじっとしてる。
「ネコに見つからないうちにどっか隠れろよ」
「朝の蜘蛛は縁起がいい」
と諺にはあるが、
お金を拾ったりとか、別段良いことも無かった。
何も無かったという事が「良いこと」なのか。