プレジデント宅にも!

振り込め詐欺の魔の手が忍び寄った。
ある日、ご自宅に電話がかかってきた。
家に居られたのは、プレジデントの奥様一人。


「えらいことしてしもたー!


(>□<)!!」


あとは、涙声になって何を言っているのかわからない。
奥さんは思わず
「純か?!」
と息子さんの名前を叫ぶ。
犯人の思う壺、狙い通り。
「そうや、純や〜(≧□≦)o」
すぐに別の人が、保険屋か弁護士と名乗って電話口に出る。
「息子さんが重大な交通事故をおこされました」
「息子さんは気が動転して尋常な状況に無い為、
 私が代わってご説明します。」
「交差点で対向車と激突。運転手は即死、助手席は片足切断、
 同乗者も病院で緊急手術を受けておりますが、意識不明の重態・・」

よどみない事故の状況説明に、
奥さんは床にヘナヘナと崩れ落ちたという。
((((;゜д゜)))ガクガク
「保険には入っておられるようですが、
 明日の新聞にはお名前が顔写真入りで公表されると思います。
 将来ある息子さんに傷がつき、社会的な地位も危ぶまれます。
 今から私が新聞社にかけあいますから・・・」

金を振り込めと言う。
奥さんは、なんとか立ち上がりこう言った。
「只今主人は出かけておりますので、主人と相談してから・・」
すると、
「では5分後に又連絡します」
そして電話は切れた。
奥さんはその手で、念の為息子さんの勤務先に電話をかけた。
「む・息子は出勤していますか?」
息子さん(外科医)は丁度手術の真っ最中で、
手が離せないと言われる。


「しゅじゅつ・・ちゅう・・・?」



(・。・)!??



結局、5分後にかけると言った犯人からの電話は無かった。
翌日は、長男(警察官)が
振り込め詐欺に注意しましょう」の講演の日。
「私のオカンにも電話がかかってきました。
他人事ではありません。みなさん注意しましょう」

非常に説得力のある講演になったに違いない。
みなさんも気をつけませう。