創業時

創業時は苦しかった。
仕事をやってもやっても終わらなくて、
夜遅くまで、土日も無しで働いて、
しかも全然儲からなくて。
毎月「今月は○百万お金が足りません」
当時の出資者にお金を借りに行って、
なんとか糊口を凌いでいた。
それが数年続いたんだけど、
CBCと出会って、そんな時代に終わりを告げた。
イングスを見出してくれたCBCの営業G部長は
イングスの恩人だと思ってる。
CBCが全額出資して、
今の平野工場へ引っ越した。
お金の心配はなくなったけれど、
仕事が忙しいのは相変わらずで、
伝票手書きも変わらずで、
現場の人達と一緒に、
毎日10時頃まで残業してたっけ。
忙しかったけれど楽しかった。
社員もバイトも皆が家族みたいで、
会社を良くしていくんだと活気に溢れていた。
伝票発行機を導入し、パソコンを購入し、
イングスが世の中に認められて、
従業員が増え、横浜に工場が出来て、
会社がどんどん大きくなっていった。
大阪工場は、第2工場を作り、第3工場を作り、
慰安旅行に行く暇も無くなる位忙しかった。
海外にも進出した。
私の大好きなイングスが大きく立派になっていくことが
嬉しくて、そして誇らしかった。